泌尿器科

当科の特徴としては

• 泌尿器生殖科領域の腫瘍（腎がん、前立腺がん、膀胱がん、精巣がん等）
  約20年前より腹腔鏡手術の技術向上に力を入れています。
  例えば浸潤性膀胱がんに対する腹腔鏡下膀胱全摘除術の際の尿路変向では、回腸導管作成および回腸新膀胱作成を全て腹腔鏡下に施行（ICAD）しています。
  術後回復が非常に早くなる一方で大きな合併症は認めておりません。
  近年では腹腔鏡手術の技術を生かし、骨盤臓器脱（子宮脱、膀胱脱、直腸脱など）に対する腹腔鏡下仙骨膣固定術を導入しました。
  200例以上に施行していますが、輸血を要する出血、直腸損傷、メッシュ感染といった大きな合併症はありません。
  再手術を要する再発は1例のみ、と良好な治療成績を残しております。
  最近は、他施設での手術の再発症例に対しても多く施行しております。
• 結石治療
  日帰り体外衝撃波結石破砕術（ESWL）を中心に、経尿道的尿管砕石術（TUL）、経皮的腎砕石術（PNL）を行っています。
  近年はTULとPNLを同時に行う経皮的経尿道的同時砕石術（ECIRS）も積極的に行っています。
• 排尿障害治療
  前立腺肥大症に対するホルミウムレーザー前立腺核出術は2005年に導入し、800例以上に施行し良好な成績を収めています。
  また最近は難治性過活動膀胱に対する、日帰りボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法を積極的に行っています。
  さらに無効な症例には仙骨神経刺激療法（Sacral Neuromodulation: SNM）も提案しております。

（珍しい手術や高難度の手術を行う場合は京都大学関連施設より当該手術のエキスパートを招き行う場合もあります）

我々の治療は、近隣の医院、病院の先生方からの紹介により支えられております。
これからも最先端の良質な医療を提供できるよう精進してまいります。
今後ともご紹介のほどよろしくお願いいたします。