消化器内科｜浜松ろうさい病院

診療内容

一時は常勤医不在となり地域の住民と先生方にご迷惑をおかけしましたが、2021年に浜松医科大学第1内科出身の2人の常勤医師と京都大学からローテーションの常勤医師1名を迎え、太田部長とあわせて常勤医4人となり、近年は安定して内視鏡検査や処置、緊急対応、外来入院加療を行っております。

おかげさまで、平成26年度以降の当科における内視鏡件数・入院患者数・外来患者数・紹介患者数は増加傾向です。
当科では、内視鏡に力を入れています。
中でも、胆道・膵臓の疾患におけるEUS-FNA（Endoscopic Ultrasound-Fine Needle Aspiration）（超音波内視鏡下穿刺吸引法）や内視鏡的乳頭ラージバルーン拡張術（Endoscopic papillary large balloon dilation:EPLBD）や外科的手術をせずに早期がんを取り除くESD（内視鏡的粘膜下層剥離術）など難易度が高い検査や低侵襲治療も積極的に導入しております。

2020年度から炎症性腸疾患（Inflammatory Bowel Disease: IBD）の診療で高名な花井洋行先生を顧問に招き、外来診療を中心に最新の化学療法を含めたIBD治療を行っております。
2021年にダブルバルーン小腸内視鏡も導入したことで、炎症性腸疾患の診断・治療に必要な食道・胃・小腸・大腸と全ての消化管を観察することができるようになりました。

また、胃カメラで初期の胃がんをお腹を切らずに根治切除することができるESD（内視鏡的粘膜下層剥離術）を、令和5年度に導入しました。
最新の高周波装置（電気メス）を導入し月2回ほど京都大学消化器内科の専門医を招いて安全かつ確実に実施しております。
現在は胃の症例に限ってではありますが、将来は大腸にも展開して参ります。
症例があればご紹介ください。

内視鏡システム

オリンパス CV-1500 CV-290 EU-PREMIER

オリンパス CV-1500 CV-290

オリンパス CV-260

高周波手術装置

エルベ VIO200D/APC2 1台
エルベ VIO3 1台

EUS-FNA（Endoscopic Ultrasound-Fine Needle Aspiration）（超音波内視鏡下穿刺吸引法）

胃や十二指腸等の消化管から超音波内視鏡で腹部腫瘤（消化管粘膜下腫瘍や膵腫瘍、腹腔内腫瘍など）を観察し、消化管内から針を刺して組織を採取する方法です。
超音波内視鏡とは内視鏡に超音波検査のプローブ（探触子）がついている内視鏡です。
腫瘤性病変の診断は超音波やCT、MRIなどでは困難な場合があり、そのような場合に組織を採取することができれば、より正確に診断することが可能になります。

膵癌に対する診断能を比較検討では、従来のERCP（内視鏡的逆行性膵胆管造営検査）による膵液細胞診では感度：36.4%、特異度：100%、正診率：50.0% でありましたが、EUSFNAでは感度：92.1%、特異度：100%、正診率：93.6% と報告されており、また偶発症も1-2%（膵炎、出血、感染など）と低頻度で報告されております。

医師紹介

部長

大田悠司おおたゆうじ

専門分野	消化器内科
認定資格	臨床研修指導医

副部長

松浦愛まつうらあい

専門分野	消化器内科
認定資格	日本内科学会総合内科専門医日本内科学会認定内科医日本消化器病学会専門医日本消化器内視鏡学会専門医

副部長

高野亮佑たかのりょうすけ

専門分野	消化器内科
認定資格	日本カプセル内視鏡学会

医師

岩根康祐いわねこうすけ

専門分野	消化器内科
認定資格	日本内科学会認定内科医日本消化器病学会消化器病専門医日本肝臓学会肝臓専門医日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医

非常勤

田村智たむらさとし

非常勤

石田夏樹いしだなつき

診療顧問

花井洋行はないひろゆき

外来担当医表

外来

	月曜日	火曜日	水曜日	木曜日	金曜日
午前	大田悠司松浦愛	田村智(非)	石田夏樹(非)	高野亮佑	高野亮佑岩根康祐
午後	ー	ー	ー	ー	ー

IBD外来

	月曜日	火曜日	水曜日	木曜日	金曜日
午前	ー	花井洋行	花井洋行	花井洋行	ー
午後	ー	ー	花井洋行	花井洋行	ー

胃カメラ

	月曜日	火曜日	水曜日	木曜日	金曜日
午前	高野・岩根	松浦・岩根	大田・高野	昭和大（非）	松浦・森下（非）
午後	ー	ー	ー	ー	ー

大腸カメラ

	月曜日	火曜日	水曜日	木曜日	金曜日
午前	ー	ー	ー	ー	ー
午後	岩根・田村（非）	高野・岩根・小出	大田・高野	昭和大（非）	大田・松浦

受診について

診療科・部門のご案内

診療支援部門

専門外来

センター