不整脈・アブレーション外来

不整脈・アブレーション外来

不整脈・アブレーション外来について

 当外来ではさまざまな不整脈の確定診断、その病態に最適な治療の選択肢を供覧し、それぞれの治療のメリット、デメリットを説明した上で、患者さんの希望に沿った治療を行っています。

 

 不整脈とは心臓のリズムやテンポが普通ではなくなる病態です。

す。

 普通とはどういう状態でしょう。脈が揃っており、安静時には1分間にだいたい60100の脈拍数とされています。

速くなり過ぎると頻脈、遅過ぎると徐脈と表現します。

また、たとえ1分間80の脈であっても脈が乱れていれば不整脈に分類します。

 脈がゆっくり過ぎて動悸、息切れ、めまい、失神などの症状がある人は永久ペースメーカー植え込み治療を受けられます。

 脈が速くなる、あるいは脈が乱れる不整脈に対しては、不整脈を抑える治療として抗不整脈薬を内服する場合と、薬の必要がなくなる、いわゆる根治を目指すカテーテルアブレーション治療があります。

 当院では以前よりカテーテルアブレーション治療も提供しています。

 カテーテルを使用した内科の不整脈治療です。

 メスで切ったり、心臓を停止したりしない治療であるため、治療を受けられた患者さんの体力の消耗はありません。もちろん傷跡もほぼ残りません。

 責任医師は京都大学循環器病態学所属で、アブレーションの黎明期から携わり、8000例以上の経験があります。

金沢大学医学部、岐阜大学医学部、福井大学医学部、奈良医科大学医学部からの要請により、それぞれの県での初めての症例を当該大学病院で出張治療した実績を持っています。

 アブレーションの対象となる不整脈は多くありますが、現在、症例の大半が心房細動に対するものです。

 心房細動は発作性から始まり、いずれは慢性に移行することが知られています。

 発作性心房細動へのカテーテルアブレーションの成功率は90%ですが、持続性・慢性心房細動の治療成績は持続期間が長ければ長いほど成績は落ちてきます。

 正常の脈を維持することにより死亡率低下、脳梗塞予防、心不全予防、認知症予防が期待されています。

 胸がドキドキする(動悸)、脈が乱れる、急に脈が速くなるなどの症状があれば、どういう不整脈が原因なのか、そして治療が必要なのか、あるいは放置していいのかを判断するために、是非当外来を受診してみてください。

当外来はカテーテルアブレーションのみをお勧めするものではありません。

ご自身の不整脈の病態を理解いただき、内服治療やカテーテルアブレーションを含めたさまざまな治療の選択肢を提供して、患者さんの希望に寄り添い治療を進めています。

開業医、病院の先生方におかれましては、紹介先の一つとして心に留めていただけましたら幸いです。

診療日 金曜日
10:00~(予約制)