診療内容
神経内科は、一般的にはなじみの薄い診療科ですが、脳梗塞や認知症など、患者数の多い疾患も多数扱っております。
対象となる主な疾患についてご紹介いたします。
対象疾患
脳梗塞
脳の血管の血流が途絶える(梗塞)、血の塊などが脳の血管に詰まる(閉塞)ことで、閉塞・梗塞した血管周囲の脳細胞が死滅し、様々な症状をきたす疾患です。
脳梗塞は主に3つのタイプに分かれます。
- ラクナ梗塞
心臓から出た血管が脳に入ると太い血管から細い血管に枝分かれしていきます。
この細い血管が狭くなって詰まるのがラクナ梗塞で、高血圧の方に起こりやすくなります。 - アテローム血栓性梗塞
動脈硬化(アテローム硬化)で狭くなった太い血管に血栓ができて血管が詰まるタイプの脳梗塞です。
喫煙や高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病が主な原因です。 - 心原性脳塞栓症
心臓にできた血栓が血流にのって、脳まで運ばれ、脳の太い血管に詰まることで起こります。
主に不整脈(特に心房細動)が原因です。
治療は超急性期(発症4.5時間以内)にはt-paの点滴による血栓溶解療法が可能となります。
それ以降は抗血小板薬や抗凝固薬、脳保護薬の点滴や、リハビリテーションを実施します。
アルツハイマー病
認知症の原因として一番多い病気で、物忘れ(人や物の名前が出てこない、何度も同じことを聞く、新しいことが覚えられない)や思考力・判断力の低下などがみられます。
また物忘れに加えて徘徊や暴言・暴力・幻覚・妄想などが現れ、日常生活に支障をきたします。
病気そのものを治す薬はまだありませんが、症状の進行を一定の期間遅らせる薬があります。
パーキンソン病
ドパミンと呼ばれる神経伝達物質を作る脳の部分が変性し、ドパミンが不足することで症状が出現します。
動作が遅い、手が震える、歩きにくい、などの症状に加えて、睡眠障害(不眠、眠気)、精神症状(抑うつ、せん妄)、自律神経症状(便秘、起立性低血圧)が出現することもあります。
ドパミンの働きを補う薬物を投与することで、症状の改善を図ります。
現在多数の薬剤が使用でき、それらをうまく組み合わせて症状をコントロールします。
てんかん
脳の神経細胞が異常興奮することで、意識消失・けいれんなどが出現します。
興奮する部位や程度により多彩な症状が出現します。
発作の型に応じて最も適した抗てんかん薬で治療を行います。
脳炎・髄膜炎
ウイルスや細菌、まれに結核菌や真菌(カビなど)の感染によって、脳や脳を取り囲む髄膜に炎症が起こります。
発熱や頭痛、意識障害、けいれんなどが起こり、脳脊髄検査を行い迅速に診断し、治療することが重要です。
原因となる病原体に応じた抗生物質や抗ウイルス薬などを使用します。
ギランバレー症候群
何らかの免疫反応が末梢神経に対して生じることで発症します。
呼吸器系や消化器系の感染症の1~2週間後に手足のしびれや力の入りにくさが出現します。
数日から数週間のうちに急速に進行し、重症化すれば呼吸筋麻痺に至ります。
重症例では免疫グロブリン療法、血漿交換療法などを選択します。
片頭痛
頭の片側または両側におこる拍動性の頭痛で、若い女性に多く見られます。
頭痛のおこる前にきらきらした光る点や線が見えたり、しびれなどの異常感覚が前兆として出現することがあります。
軽度~中等度の頭痛には非ステロイド性消炎鎮痛薬を、中等度~重度の頭痛にはトリプタン系薬剤を使用します。
発作予防にはカルシウム拮抗薬、バルプロ酸などを使用します。
医師紹介
非常勤
孝橋 睦生 こうはし むつお
非常勤
藤田 理奈 ふじた りな
外来担当医表
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
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午前 | ー | 藤田(非)・孝橋(非) (交代制) |
ー | ー | ー |
午後 | ー | ー | ー | ー | ー |
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