本当に怖い術後感染
人工膝関節後の感染とは
人工膝関節置換手術後,創内に細菌が増殖し,傷が治らないで膿がたまる状態のことです。
骨髄炎や敗血症の危険が生じるほか,人工関節自体がゆるんで機能しなくなります。
ろうさい病院では2006年6月以降に限れば約100例にこの手術をおこなっていますが,
現在のところこの時期以降の手術例に関しては感染を1例も経験していません。
感染予防については米国疾病コントロールセンターのガイドラインに準拠した予防対策をとっております。
しかしながら,いかに感染予防に腐心しても手術する体の中に細菌が潜んでいては感染リスクは高くなります。
当然のことながら体のどこかに感染巣のあるかた(水虫,虫歯も含めて)
はそちらを治療してからでないとこの手術を受けることはできません。