独立行政法人 労働者健康安全機構 浜松労災病院

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心臓病の話『狭心症・心筋梗塞について』

(2)急性心筋梗塞と狭心症について
 心臓を取りまいて、心臓に酸素や、栄養を供給する血管を冠動脈といいます。冠動脈が動脈硬化のために細くなり、 血液が十分に流れなくなった状態を狭心症といいます(図1)。 また冠動脈が突然血栓などでつまってしまうとその先の心臓の筋肉は時間とともに死んでしまいます。 これを急性心筋梗塞といいます(図2)。狭心症は一時的な酸素不足の状態で起こりますので、発作がおさまればもとにもどります。 しかし急性心筋梗塞は冠動脈がつまったままですので発作は短時間ではおさまらず、胸部症状も激烈です。 したがって狭心症とくらべ急性心筋梗塞の方が重症であるといえます。 しかし狭心症はいわば心筋梗塞の予備群といえるものですから狭心症の段階で治療を十分にしておくことが必要です。